【レビュー】「囚われのパルマ」は記憶をなくした彼とのガラス越しの体感恋愛アドベンチャーゲーム
囚われのパルマの概要
ある日、突然絶海の孤島に連れてこられたプレイヤーがとある事件を起こして収容されている記憶喪失の青年「ハルト」と出会うところからストーリーは始まります
プレイヤーであるあなたは彼の記憶を取り戻すために様々なコミュニケーションを取りながら少しずつ彼の秘密を知っていくというガラス越しの体感恋愛アドベンチャーゲームです。
このゲームはよくある乙女ゲームアプリは基本プレイ無料のゲームではなくいわゆる買い切り型のゲームです
なので全体的にアプリゲームというより従来のコンシューマー版の乙女ゲームに近い感じとなっています
あらすじ
絶海の孤島に連れてこられたプライヤーは、ある事件を起こして収容された記憶消失の青年・ハルトとである。
彼の記憶を取り戻すことを条件に、島から出ることを約束されたプレイヤーだったが、失われた記憶を探っていくうちに彼の持つ不思議な力を知ることになる。
「どうして…君の心は、見えないんだろう」
ふたりが出会ったことで止まった時間が動き出す
ゲーム概要
全6話のエピソードからなるこのゲームは、スマートフォンの画面をガラスに見立て、ハルトとスキンシップを取っていきます。
ガラスと一口にいっても面会室のガラスであったり、彼が収容されている部屋の監視カメラであったりと状況によって様々なシーンを演出してくれます。
ときには画面にタッチすることで彼と手を合わせたり、あえて触れないようにしてみたりとまるで実際にガラスの向こうにハルトがいるような感覚を味わうことができるのがこのゲームシステムの醍醐味です。
ハルトは会話の選択肢によって違った一面を覗かせてくれます。どんな選択肢を選んだかによって彼が描くプレイヤーの人物像が変わってくるため、自分に正直に選択肢を選ぶことでより一層ゲームの世界に浸ることができるのです。
ゲーム内端末を使用することでメッセージを送り合うことが可能で、そこで選んだ話題をハルトがきちんと覚えているのも嬉しいポイントです。
感想
通常のゲームのように何処かへ移動したりといった大きな起承転結があるストーリーではありません。
物語はあくまで島の中、更にいってしまえば面会室で進行するものなため、決して派手なゲームではありませんでした。
しかしストーリーが進むにつれてハルトがだんだんと心を開き、それとともに彼の秘密が明かされていく様は普通の乙女ゲームではなかなか味わうことができない感覚です。
差し入れなどストーリーとはあまり関係のない部分ではありますが、それによって部屋が賑やかになったりハルトが喜んでくれる様子を見ると嬉しくなります。
そんな行動もあって終盤にストーリーが動き出すころにはすっかりハルトへ情が移っており、涙なしでは見られない状況になってしまいました。
設定こそ突飛なものですが、それ以外の部分がかなりリアリティを追求しているため感情移入してしまう部分も多いのかなと思います。
基本プレイ無料で毎日少しずつ読んでいくことが多くなる乙女ゲームアプリの中で、買い切りと珍しいですが一度プレイしてみる価値は大いにあります
まとめ
このゲームはいわゆる買い切り型のゲームなため、無料でプレイすることはできません。
しかしお求めやすい価格設定であり、120円で購入できるプロローグとエピソード1のセットをプレイするだけでもこのゲームの魅力をしっかりと実感することができるはずです。
今回はハルトに特化したストーリーの説明をしましたが、もう一人アオイというキャラクターも存在しています。
どちらの彼も違った魅力があり、本当にガラス(画面)の向こう側に彼らがいるかの感覚を味わえます。
いままでと違った乙女ゲームをやってみたいという方には是非おすすめしたいゲームです。