【レビュー】文豪とアルケミストはプレイするほどに文豪や歴史に興味がわいてしまう知的好奇心がくすぐられる文豪転生シュミレーションゲーム
舞台は、どこかの時点で違う歴史を歩み始めた日本。そこでは、文学書が人々の生活に深く根づき、個性や思想を与えてきました。
そんな世界で、本の中の世界を破壊する侵食者があらわれます。
あなたは特殊能力を持つ「アルケミスト」として、文豪たちと協力しながら侵食者に立ち向かう、それが文豪とアルケミスト(文アル)。
当記事を読んで、さっそくアルケミストとしての第一歩をスタートさせましょう!
文豪とアルケミストとは
【ストーリー】
文学書が黒く染まる「侵蝕」
敵(侵蝕者)によるその脅威は人々の記憶をも操作し
文化や歴史をも脅かす危険性があった
抑止には「ある力」が必要である
政府が白羽の矢を立てたのはとある国定図書館と
「ある力」をもつ「アルケミスト」であった――
文豪とアルケミストは、2016年にDMM.comのブラウザゲームとしてリリースされた「文豪転生シミュレーションゲーム」です。
主人公が特殊能力を持つ「アルケミスト」として、国定図書館に派遣されるところからゲームが始まります。
アルケミストの役割は、文学書を守るために文豪を転生させ、彼らの力を使って侵食者たちを追伐すること。
芥川龍之介や太宰治、宮沢賢治、夏目漱石などおなじみの文豪がずらりと登場し、物語を繰り広げます。
文豪とアルケミストのおすすめポイント
文豪とアルケミストを実際にプレイした筆者の所感をまじえ、おすすめポイントをご紹介します。
史実にもとづく物語
文豪とアルケミストには、実在した文豪たちがたくさん登場します。
ストーリー自体はもちろんフィクションですが、司書室の「回想」や「物語」からは、史実にもとづくストーリーを読むこともできます。
回想では、関わりのある文豪同士の組み合わせでさまざまな掛け合いを楽しむことができますよ。
アプリをプレイするほどに文豪や歴史に興味がわいてしまう、とっても知的好奇心がくすぐられるゲームなのです!
レトロ感あふれるBGM
文豪とアルケミストを起動してすぐ、「あ、音楽がいいな」と感じました。
文豪とアルケミストの世界は現代とは違う時間軸にあるようで、大正や明治の時代っぽさが表現されています。
クラシックでレトロな、なつかしいようなおしゃれなような……そんな音楽が耳に心地よく、ずっと聞いていたくなるほどです。
音楽だけでなく、ちょっぴりレトロな世界観が好きならきっとハマるはずですよ。
簡単操作でさくさく進行!
一見するとシステムが難しそうに感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。
文豪とアルケミストでは難しい操作は一切必要なくバトル進行はタップだけの、同じDMMからリリースされた『刀剣乱舞』と同じような仕様になっています。
アプリゲームに不慣れた人にもとっつきやすいはずです。
文豪とアルケミストのゲームシステム
文豪とアルケミストのゲームシステム、遊び方について説明します。
潜書-有碍書-
主人公が勤める図書館には、「有魂書(ゆうこんしょ)」と「有碍書(ゆうがいしょ)」と呼ばれる2種類の文学書があります。
有魂書は文豪の魂が宿った書、有碍書は侵食され穢れてしまった書です。
アルケミストの役割は、有魂書から文豪を転生させ、有碍書の中へ潜らせる(潜書)させること。
……と聞くとちょっぴり難しそうに感じるかもしれませんが、やってみるとそう難しいことではないのでご安心を。
潜書中のバトルはオートで進行するので、基本放置で大丈夫です。
が、文豪は攻撃を受けると精神の侵食が進むため、状態にだけは気を配るようにしてください。
精神「喪失」状態で次の戦闘に進み、さらに攻撃を受けると「絶筆」となり、文豪は魂を失ってしまいます。
つまりどんなに頑張って育てたキャラであっても消えてしまう!という恐ろしい事態に陥るので、重々お気をつけください……!
回想
一定の条件を満たすと、文豪たちの特別な会話が発生します。
序盤ではほとんどの文豪が転生していないのでスカスカですが、これからどんどん新しい文豪をお迎えして、回想一覧が埋まっていくのを考えるとワクワクしますね!
回想では、史実にもとづいた横のつながりを持つ文豪同士がいろいろと語り合う姿を見られます。
普段、主人公に見せているのとは違った顔を見られるので、ぜひぜひいろんな組み合わせを見つけてください!
強化
有碍書でゲットしたアイテムを使って、文豪たちを強化できます。
「文豪ノ途」はスキルツリーになっていて、開放していくとパワーアップできるだけでなく、特別なボイスや衣装が開放されますよ。
推しをどんどん強化すれば、また違った一面を見せてくれます♡
キャラクター紹介
文豪とアルケミストには、メジャーな人物からちょっぴりマイナーな人物まで、さまざまな文豪が登場します。
ここではその中から、3人の文豪をピックアップして紹介しますよ!
徳田 秋声(CV:渡辺拓海)
尾崎紅葉の弟子にあたる人物。兄弟子に泉鏡花をもつ。
努力家で苦労性の面が強く、いまいち目立たないことを本人も気にしているようす。
チュートリアル中、主人公が最初に転生させる文豪です。
泉 鏡花(CV:神谷浩史)
徳田秋声と同じく尾崎紅葉に師事した文豪で、代表作に『外科室』『高野聖』などがある。
文豪とアルケミスト上での泉は強気な性格で、かなりの潔癖症。
チュートリアル中、一瞬だけ徳田と一緒に戦うシーンがあるが、そこで見られるやり取りもなかなか興味深く、深い沼がありそうな予感がします!
太宰 治(CV:中村悠一)
知らない人はいないのでは?というくらいに有名な文豪・太宰治。
さまざまな作品に登場していますが、文豪とアルケミストの太宰はちょっぴりかわいらしい系のようです。
明るいムードメーカーで、見えないオシャレも大切にしています。よく見ると髪も編み込みだし……。
代表作に『走れメロス』『人間失格』などがある。
趣味は芥川龍之介との会話だそうなので、ぜひセットでお迎えしたいところですね!
実際にプレイした感想&まとめ
全体的なシステムは、同じDMMから出ている『刀剣乱舞』によく似ているなと感じました。
筆者は刀剣乱舞をプレイする審神者でもあるため、文豪とアルケミストの世界には比較的すっと入り込むことができたと思います。
それを踏まえて、文豪とアルケミストの魅力を語っていくとすれば……
やっぱりまずは、魅力的なキャラ(文豪)がたくさんいて、それを転生させていく過程が楽しい!ってことでしょうね。
キャラクターが増えれば増えるほど、回想が増えたり会話が増えたりとお楽しみが開放されていくんですよね。
それを集めていく感覚が、すごくワクワクするんです……!
また、上で紹介した以外にも細々とお楽しみポイントが散りばめられているんですよね。
まずは「食事」。文豪たちは潜書すると少しずつお腹が空くので、食堂でお腹を満たしてあげなければなりません。
この献立が一定ではなく、日替わりなんです!
これも少しずつ献立表が埋まっていくのを見るのが楽しいですし、また一定条件を満たすと特別な会話が発生します。
誰がどの食事で、どんな反応を見せるかを探してみてください♡
他にも「散策」では、その場所に居合わせた文豪との会話が発生したり……
キャラクターから手紙が届いたり……
部屋を自分の好きなようにカスタマイズすることもできますよ。
このように、楽しみ方のバリエーションがとにかく多い!
文豪が好きな人、収集癖がある人、レトロな世界観が好きな人。文豪とアルケミストはたくさんの乙女が楽しめる“余白”のあるアプリだと思います。
ぜひ、あなたなりの楽しみ方を見つけてくださいね♡