【レビュー】パレットパレード(パレパレ)は知的好奇心くすがられるイケメン芸術家育成ゲーム
かつては立派だった美術館が、いつの間にかすっかりさびれている……
現実でも、こんな寂しい思いをしたことがあるのではないでしょうか。
パレットパレード(以下、パレパレ)は、そんな誰しもが抱えたことのある「寂しさ」を発端に始まるストーリーです。今まさに潰れようとしている美術館、そこでまだ絵を描きたいと目をキラキラさせる芸術家たち。
果たしてあなたは美術館を立て直し、彼らの居場所を守ることができるのか――!?
[box03 title=”パレパレをおすすめしたいのは、こんな人!”]
- イケメンたちが頑張っている姿を応援したい!
- かわいらしいキャラデザが好み
- 芸術や美術が好き
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パレパレとは
【ストーリー】
芸術は心を豊かにし、時に人生すらも塗り替える――
芸術に魅了され「キュレーター」となった貴方。
ある日、仕事で訪れたのは閉館寸前「パレット美術館」だった。
「みんなの才能と情熱は本物。この美術館、私に任せてください!」
才能と問題を抱えた芸術家とともに、「パレット美術館」を立て直す物語がキャンバスに描かれ始める――!
パレパレは、2019年9月に配信されたばかりの新作アプリです。
舞台は芸術の国。芸術家たちを育成しながらパレット美術館を立て直し、祭典・パレットパレードを成功させるために奮闘する……というのが大筋のストーリーとなっています。
パレパレのおすすめポイント
ここでは、パレパレを実際にプレイして感じたおすすめポイントを紹介します。
フルボイスで楽しめるメインストーリー
パレパレのメインストーリーは豪華フルボイス!
内田雄馬さんや柿原徹也さん、斉藤壮馬さんなど人気声優がずらりとキャスティングされており、ストーリーを読み進めるだけで満足感たっぷり。読み応えも聞き応えもばっちりです。
メインストーリーでは、パレット美術館で起こるさまざまな出来事を、主人公の視点で見つめることができます。
芸術家たちはみんな揃って才能の塊ですが、個性がバラバラだからこそぶつかることも。
また逆に助け合ったりもしながら、パレット美術館で毎日を過ごしています。
そんな彼らの微笑ましい一面も、ひりつくような芸術への情熱も、フルボイスだからこそしっかりと堪能できるというもの。ぜひじっくりと聞き入って!
芸術に興味が湧いてくる
パレパレに登場する芸術家たちは、ゴッホやダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど。
美術や芸術にそこまで深い知識がなくとも、聞いたことのある名前ばかりだと思いませんか?
例えばストーリーの中心的存在であるゴッホ。彼はよく“ひまわり”について触れていますが、実際のゴッホもひまわりをモチーフとした絵画をよく描いていたことで有名です。
その他、キャラクター同士の関係性にも興味深い点が見られるんです。
ゴッホのプロフィールには「ゴーギャンとは過去に思わぬ確執があり、話しかけることさえためらってしまう」と書かれているのですが、実はこれも実際にあったこと。
現実のゴッホとゴーギャンは一時期、同居するほどの間柄だったのですが、結局うまくいかなくて同居を解消した……という過去があるのです。
パレパレには、こういったギミックがちょこちょこ見られます。いろいろと考察しながらプレイしてみるのも一興ですよ。
プレイするほどに、芸術や芸術家たちへの興味が湧いてくる――パレパレは、そんな知的好奇心をくすぐられるアプリなのですね。
リセマラが簡単にできる
パレパレでは、「専属契約を結ぶ」と表現されるガチャ。チュートリアル中に10連ガチャを引けるのですが、なんとこのときだけは何度でもやり直しが可能です。
つまり、推しをお迎えできるまで何度だってトライできるってこと!
アンインストールせずにリセマラができちゃうのはとっても嬉しいですよね♪
ここで引いたカードは、その後編成して制作を行うメンバーにすることができます。
編成することでさまざまなパラメータが上昇するので、ここではぜひとも推しを引き当てたいところですね!
パレパレのゲームシステム
ここでは、パレパレの主なゲームシステム、遊び方を紹介します。
ストーリーを読む
パレパレのメインコンテンツはストーリーです。
初めはロックがかかっていますが、絵画の制作を進めることでプレイヤーランクが上昇し、新しいストーリーが開放されていきます。
また、メイン以外にも芸術家一人ひとりにフォーカスした個別ストーリーも用意されています。
個別ストーリーは、その芸術家を制作メンバーに編成して絵画制作を行い、親密度を上昇させることで開放されます。
メインストーリーでは見られない彼の一面が描かれているので、こちらも必見です♡
絵画の制作、オファーを受ける
ゲームの中心となるのが絵画の制作です。
制作では、専属契約(ガチャ)を結んだ芸術家たちを編成し、キャンバスをタップすることで1枚の絵を完成させていきます。
キャンバスは赤・青・黄の3種類。芸術家の属性に合わせてタップすることで、より高い経験値を得られたり、入手できるアイテムが増えたりしますよ。
オート機能も搭載されているので、ちょっとした空き時間にサクサクプレイも可能です!
また、制作途中にランダムで「オファー」が発生することがあります。
オファーを成功させるとアイテムが手に入るので、ぜひチャレンジしてみてください。
芸術家の育成
ゲームを進行するうえで欠かせないのが、芸術家の育成です。
育成メニューには強化・限界突破・ポートレイトの3種類が用意されています。
育成に励むと、レベルやステータスのアップ、絵柄の変化など良いことがたくさん♪ぜひ推しを頼もしく成長させてあげてくださいね。
パレパレのキャラクター紹介
パレパレには、約30人もの芸術家たちが登場します。「印象派」「写実主義」「ロマン主義」など、それぞれのグループに分かれているのも興味深いポイントです。
ここでは、個性あふれる芸術家たちの中から3人をピックアップして紹介します。
ゴッホ(CV:内田雄馬)
ゴッホはポスト印象派の芸術家。実力はまだまだですが、絵に対する情熱は美術館一と言われています。
パレパレの中心的人物で、まるでひまわりのように明るく、いつもみんなの輪の中心にいるようなムードメーカーです。
美術の授業で習ったゴッホとは、だいぶ印象が違うのが気になるところですが……こんなゴッホがいても、おもしろいですよね?
ダ・ヴィンチ(CV:井口祐一)
ルネサンス期を代表する天才芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチといえば「モナ・リザ」や「最後の晩餐」といった数多くの作品を残した巨匠です。
ですがパレパレのダ・ヴィンチはこんなにかわいらしい!
しかも見た目に反して常に落ち着いていて、学問にも通じている天才児ってところがまた魅力的ですよね。
さらっと人類愛を語るので、そのスケールの大きさについていけなくなることもしばしば。
葛飾北斎(CV:前野智昭)
日本の画家からは、「富嶽三十六景」で有名な葛飾北斎が登場します。
パレパレの北斎は豪快で野生的、それでいて方向音痴……という、かっこいいのに愛すべきキャラクターとして描かれています。
比較的かわいめなキャラデザが多いパレパレの中では、イケメン感を全面に押し出したキャラクターです!
パレパレを実際にプレイした感想&まとめ
「芸術家をモチーフとした女性向けコンテンツ」という発想が斬新で、率直におもしろいなと感じました。
筆者は芸術に詳しい方ではありませんが、「ゴッホとひまわり」のように「おっ」と思える仕掛けが随所に散りばめられているところに、単なる女性向けコンテンツに留まらない奥行き・魅力を感じました。
個人的に驚いたのが、マイページにキャラクターを設定したときの仕様です。
パレパレでは、マイページ上に芸術家を2人まで配置することができますが、この組み合わせによって掛け合いが発生することがあります。
キャラ同士の組み合わせで会話が発生する仕組み自体は目新しいものではありませんが、それがマイページ上で見られるとは思わなかったですね。
マイページのキャラクターは簡単に変更できるので、ついいろいろな組み合わせを試してみたくなります。(ゴッホとゴーギャンとか……)
キャラクターはみんなそれぞれ個性が立っていて、文句なしで魅力的!
かわいい系からちょっぴりお兄さん系、キリッと系とゆるふわ系……と、キャラデザインのバリエーションも豊富なので、みんなを深く知れば知るほど推しが増えそうで怖いです。
個人的には、「かわいく見えてしっかり者」とか「一見頼もしい風なのに方向音痴」とか「実はあいつとは気まずい」とか……良い意味で、芸術家たちの「人間くささ」が表現されている点が好きですね。
キャラクター同士の掛け合いもにぎやかで楽しく、でもみんな芸術に対しては熱くて……というバランスも良くてGOOD。
知らずしらずのうちに世界観に入り込んでしまい、気づいたら全力で彼らの応援をしたくなるアプリです。
パレパレのメインテーマは“芸術”ですが、たとえ芸術にそこまでの興味がなくてもまったく問題なく、すべての乙女が楽しめるように作られています。
もちろん、芸術に造詣が深い乙女ならより楽しめるはずですよ♡
才能はあるのに、お金とチャンスがなくて発揮する場がない。そんな泣きたいくらいリアリティいっぱいの世界で奮闘する芸術家たちを応援したい!
そう思っちゃったあなたは、ぜひキュレーターになって美術館を立て直しに行っちゃってくださいね♪