【レビュー】刀剣乱舞はアニメ化、ミュージカル化などメディアミックス展開も盛んな超人気な刀剣男士育成シミュレーションゲーム。
日本の歴史が動くとき、いつも傍らに“刀”がありました。歴史的瞬間をそばで見続けてきた刀たちがもし、人の姿を得て、話したり戦ったりするとしたら――?
あなたは特別な力を持つ審神者(さにわ)として、刀剣男士たちとともに歴史を守る戦いへと飛び込んでいくことになります。
そんなロマンスの集合体のような作品が、刀剣乱舞。当記事では、刀剣乱舞の魅力や遊び方を徹底的に解説します。
刀剣乱舞とは
刀剣乱舞はDMMゲームズとニトロプラスが共同製作したPC版ブラウザゲームで、2015年にリリースされました。
翌年にはスマートフォン版アプリとして配信を開始。
現在では、アニメ化やミュージカル化などメディアミックス展開も盛んになされています。
ゲーム自体にはあまりストーリー性がないため、想像力をフルに働かせた審神者たちによる二次創作が活発なジャンルとしても知られています。
刀剣乱舞のおすすめポイント
実際に審神者として、刀剣男士たちと共に過ごしてきた筆者。
所感たっぷりに、刀剣乱舞のおすすめポイントをご紹介します!
歴史と紐付いた性格やエピソードが楽しめる
刀剣男士のモチーフとなる刀剣には、さまざまなエピソードが秘められています。
例えば戦国武将の織田信長や伊達政宗、新選組の土方歳三や沖田総司らの佩刀がずらりと登場。
刀剣男士たちにもそれぞれ性格があり前の主とリンクする部分が多くあるので、歴史上の人物と照らし合わせながら見てみると歴史にも興味が湧いてきますよ。
また一定の条件を満たすと、歴史上、深い関わりがあるとされる刀剣男士たちによる「回想」を入手できます。
ストーリーがほぼない刀剣乱舞において、唯一とも言える刀剣男士の“人となり”がはっきりと見られるポイント。必見です。
課金へのプレッシャーがない
刀剣乱舞は最近のソシャゲと比較すると、課金へのプレッシャーが少ないのが特徴です。
いわゆるガチャに相当する「鍛刀」に使用する資源はデイリークエストを消費するなどして入手できるため、のんびりプレイする分には無課金でもかなり遊べます。
おすすめの課金ポイントとしては手入れ部屋の増築や刀剣・刀装所持数の増加など。
これらは一度増やせばずっと使えるものなので、ゲームをプレイするうえで不都合を感じ始めたら検討しても良いでしょう。
推しと会話してる感
△本丸にて。タップすると喋ってくれる
刀剣乱舞内において、審神者の存在感はほぼ皆無。言葉を発することもなければ、姿も見せません。
あくまでも審神者=プレイヤーという位置づけです。
刀剣男士たちは本丸(ホーム)をはじめさまざまなシーンで審神者に向かって喋りかけてくれます。
呼び方も「主君」「あるじさん」「あんた」など男士によってさまざま。
推しがどんなふうに呼び、喋りかけてくれるかを確認するのも楽しみの一つです。
刀剣乱舞のゲームシステム
ここでは、刀剣乱舞のゲームシステムや遊び方について解説します。
鍛刀で刀剣男士を作成する
刀剣乱舞の基本は刀剣男士を育成し、戦場で戦い抜くこと。
刀剣男士を入手する方法には、
- 鍛刀する
- 通常ドロップ
- ボスマスドロップ
などがありますが、基本はデイリークエストにも含まれる鍛刀になります。
短刀や太刀などの刀種によってどれだけの資源を投入すれば良いかが決まっている(通称レシピ)ため、目当ての刀剣があればそれを狙って鍛刀を繰り返します。
刀剣男士の強化
本丸にお迎えした刀剣男士を育成・強化する方法にはいくつかあります。
・刀装(防具)を装備させる
・刀剣男士同士を合成する“錬結”を行う
・戦闘に出してレベルアップさせる
などです。
またレベルを一定まで上げ修行に出すことで、さらに強い「極」に進化させることもできるようになります。
「極」になるとビジュアルやセリフ、審神者への態度などが変化します。
いざ出陣!
出陣には、通常戦のほか「演練」と「遠征」があります。
演練では他の審神者(プレイヤー)の部隊と対戦することができます。
演練で受けたダメージは戦闘終了後全回復するため、低レベルキャラのレベル上げに適しています。
遠征では資源などを入手できます。
キャラクター紹介
刀剣乱舞に登場する刀剣男士は70種以上。現在も新しい刀剣男士が追加されており、今後もまだまだ増えることが予想されます。
ここでは、筆者の独断と偏見によりピックアップした3振りを紹介します。
加州清光(CV:増田俊樹)
5振りある初期刀のうちの1振りで、沖田総司が使用していたことで知られる打刀。
アニメ「刀剣乱舞-花丸-」では同じく沖田総司の佩刀とされる「大和守安定」と共に主役に抜擢されるなど、人気が高いです。
「可愛がって」「愛して」といった性質のセリフが多く見られ、審神者の心をわしづかみにしてきます。
蛍丸(CV:井口祐一)
こんなにキュートな見た目なのに大太刀という、ギャップがズルすぎる蛍丸。
とにかくかわいい。のんびりとした喋りも愛らしいです。
同じ刀派(来派)の「明石国行」「愛染国俊」とはそれぞれ仲が良く、来派は見ていてほっこりします。
長曽祢虎徹(CV:新垣樽助)
新選組局長・近藤勇が使用したと言われる打刀。
刀剣乱舞には虎徹三兄弟として長曽祢・蜂須賀・浦島が登場しますが、長兄の長曽祢は贋作です。
普段はどっしりと構えていますが、坂本龍馬の佩刀「陸奥守吉行」との回想シーンでは声を荒げるなど、意外な面を見ることができます。
個人的に最推しです。
実際にプレイした感想&まとめ
筆者が刀剣乱舞をプレイし始めたのは、人気が出てからずいぶんと経ってからでした。
その理由として、擬人化モノにさほど興味がなかったこと、ゲームにストーリー性を重視することなどが挙げられます。
しかし、物は試しと手を出したが最後、すっかりドハマリしてしまって今に至ります。
まず良い意味で擬人化っぽさを感じさせないのが良かったです。
刀剣男士たちはぱっと見では人にしか見えませんし、人と同じように会話もできます。
そのためイロモノ感がなく、純粋にキャラ萌えできるんですね。
刀剣乱舞では非常に多くのイラストレーターを起用しているため、きっとどの乙女にも刺さる絵があるはずです。
次にストーリー性についてですが、これはほとんどないことでかえって想像力を掻き立てられるのが魅力だと思います。
例えば筆者の推しの長曽祢虎徹とその“弟”として位置づけられている蜂須賀虎徹の関係ですが、表面的に見ると蜂須賀が一方的に嫌っているように見えるものの、実はそう単純な話でもなく……
という、ちょっとした興味の先には深い深い沼が広がっています。
キャラを構成する要素が限られているからこそプレイヤーによる想像(妄想)がこれでもかとはかどり、結果的にキャラ愛がどんどん増幅してしまうのです。
ゲームシステムや操作性の面では、初心者にも取っつきやすいのがプラスポイント。
戦闘はオートですし、デイリークエストを消化しながらのんびりやっていけば確実に育成は進みます。
ソシャゲによくある「体力」といった概念もないので、マイペースにプレイできるのも嬉しいですね。
その反面、その気になればいくらでもプレイできてしまう時間泥棒の要素も秘めています。
歴史や刀に興味のある乙女はもちろん、育成ゲーム好き、長くじっくり楽しめるゲームがしたいという乙女にもぜひプレイしてもらいたいゲームです。
新しい刀剣男士を自分の本丸にお迎えできたときの喜び、推しがどんどん強くなっていく頼もしさを、あなたも実感してください